道南経済「厳しさ増している」 個人消費や生産に改善の動きも

 函館財務事務所は24日、2009年4―6月期の経済概況「道南経済レポート」を発表した。個人消費や生産活動の一部に改善の動きがみられた一方、桧山管内の大型倒産や住宅建設の不振が響き、景気の総括判断を「厳しさを増している」と据え置いた。

 項目別では、個人消費が「弱い動き」と前期の判断を踏襲。主要小売店(7社)の売上高は前年同期比9・3%減となり、特に6月はグルメシティ五稜郭店の閉店の影響で同12・7%減と大きく落ち込んだ。一方、ホームセンター(4社)の売上高は昨年の新設店効果で同4・0%増と5期ぶりに増加。新車販売台数は5月以降、エコカー減税など政府の支援策効果がみられ、同13・4%減とこれまでに比べ減少幅が縮小傾向にある。

 観光は前期と同様「前年比減少幅が拡大」と判断を据え置いた。空の便は台湾からのチャーター便の縮減や国内路線の休廃止、機材の小型化などが影響し、同20・2%減と大苦戦。主要ホテルの宿泊客数や観光施設の利用客数はともに同15%前後の落ち込みで「海外客を中心に新型インフルエンザの影響もある」(財務課)という。

 住宅建設(函館、北斗両市)は「前年を下回る」に下方修正。貸家が同60・8%減と大きく下回ったことが要因で、同課は「昨年急拡大した賃貸アパート大手の積極セールスの反動減が大きい」としている。生産活動は総じて低調な中、電子部品が家電製品や携帯電話向けの海外の需要増に伴い稼働状況に「持ち直しの動き」も。企業倒産は乙部町の建設資材系商社の破たんの影響で負債総額が同59・8%増と急増した。

update 2009/8/25 11:32
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです