シニア世代 経験で支える【2009総選挙道8区】
30日投票の衆院選で、函館市選管は市内405カ所(旧4町村除く)のポスター掲示場設営などの作業を市シルバー人材センターに委託している。22日は市内の投票所近くの79カ所で最高裁判所裁判官国民審査用の掲示板を設置。同センターに登録する60歳以上のシニア世代の会員が活躍し、持てる技術を生かせる機会にもなっている。
市選管は地方統一選以外の選挙で、「高齢者の生きがいづくりの場の提供」を目的にポスター掲示場の設営など一部業務を委託。今回の選挙では掲示板の設営以外に、投票所の玄関スロープ設置や案内係を依頼した。
同センターは市内在住の60歳以上1140人(7月現在)が登録。同センターの紹介で、会員たちは長年の経験で培った知識や技能を生かし、普段からさまざまな仕事を請け負っている。
ポスター掲示場の設営は10―14日に実施。元大工を中心に21人が7班に分かれて作業に従事。3人1組でチームワークを発揮し、手慣れた様子で掲示場を組み立てて固定し、強風などで倒れることがないよう入念にチェックしていた。これまで何度も選挙関連の業務に従事している会員の元大工、渋木茂男さん(78)は「労働機会をもらって退屈しないし、健康にもいいし、お金にもなるのでありがたい」と話していた。
同センターの坪谷正一事務局長は「高齢者の生きがいづくりの機会創出の契機になる。選挙という大事な事業に対する意識を持って、安全に十分配慮して誠心誠意取り組みたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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