新型インフル 市内2高校で集団感染
市立函館保健所は22日、函館市内の高校2校で、新型インフルエンザの集団発生を確認したと発表した。患者は合わせて5人で、両校は感染した生徒が在籍するクラスを学級閉鎖にするなどの措置を取った。函館市内の学校で新型インフルの集団感染が確認されたのは初めて。
同保健所によると1校では、発熱やせきなどの症状を訴えて19―21日に市内の医療機関を受診した複数の男子生徒のうち、同クラスに所属する3人からA型のインフルエンザウイルスが検出。うち1人の遺伝子検査(PCR検査)を実施して新型の感染を確認した。学校は患者が出たクラスを23―27日の間閉鎖する。
もう1校では、同様の症状で市内の医療機関を受診した複数の女子生徒のうち、同クラスの2人からA型ウイルスを検出された。このうち1人のPCR検査を行い、新型と確認。同校の当該クラスは22―25日の間閉鎖する。
22日現在、全員が自宅で療養し、熱が下がるなど快方に向かっている。同保健所は「いずれの生徒も夏休み中に感染した可能性が高く、今後他校でも感染が広がる可能性はある」と危機感を強め、うがいや手洗いなどの感染予防を呼び掛ける。
新型インフル対策は現在、集団発生と重症化の予防に重点が置かれている。函館市の西尾正範市長は「全国でも感染は広がっており、函館だけのものではない。あまり過敏にならずに予防を徹底してほしい」と冷静な対応を求めている。
提供 - 函館新聞社
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