きれいな菜の花畑に…夷王山でナタネの種まきや油搾り体験イベント
【上ノ国】天の川・菜の花プロジェクト(柳原直昭代表)が主催する、ナタネの種まきや油搾りなどの体験イベントが22日、上ノ国町夷王山の八幡牧野周辺で開かれた。児童を含む約60人の参加者は、来春の開花を心待ちにしながらの種まき体験に汗を流した。
開会式で柳原代表は「上ノ国に菜の花を咲かせることで、見学や体験に訪れる人でいっぱいにしたい」とあいさつ。工藤昇町長も「日本海のブルーと夷王山のグリーンに菜の花のイエローはとても良く合う。自然や景観を大切にした観光は、これからの時代にマッチした取り組み。町全体で支援したい」と激励した。
夷王山頂上にある「夜明けの塔」の周辺では、あらかじめトラクターで耕した牧草地にナタネの種をまいた。直径2キロほどの真っ黒い種子を土の表面にまき、子供たちが木の枝を使った手作りの道具で土をかけた。参加者は、名前を記した小さな標柱を畑の脇に立てながら「きれいな菜の花畑になりますように」願いを込めていた。
夷王山レストハウスでは、試験栽培で収穫したナタネの実を使い、専用の機械でナタネ油を搾り取る作業も体験。さらさらとした油がほとばしる様子に、子供たちが目を輝かせながら見入っていた。ナタネの実は10e当たり300キロの収穫が見込まれ、約100キロの油が製造できるという。この日は、檜山支庁農務課や檜山農業改良普及センターの協力で、ナタネの特徴などを知るクイズ大会も催され、参加者を楽しませていた。
同プロジェクトは今年1月に発足。夷王山周辺を広大な“菜の花畑”として観光資源化するほか、食用油となるナタネ油も生産・販売を計画しているほか、新興作物として普及させることで、耕作放棄地の有効活用を図りたい考えだ。来春の開花の時期には、食用になる菜の花の天ぷら造りなど、町民参加によるイベントも計画しているという。
提供 - 函館新聞社
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