高齢、障害者支援へ基礎知識学ぶ…トラベルサポーター養成講座

 高齢者や障害者の旅行の支援を行う「トラベルサポーター」の養成講座(北海道運輸曲主催)が19日、函館市内で開かれた。18人の参加者はサポートの基礎知識を学んだあと、函館駅前などで屋外実習を行った。

 国土交通省では2005年度から、地方自治体、交通事業者、一般市民らが連携して取り組む「心のバリアフリー」社会実現に向けた施策を展開。今年度は函館、旭川、札幌の3カ所でトラベルサポーター養成講座を実施している。

 函館会場では、午前中に函館市地域交流まちづくりセンター(末広町4)で、旅とぴあ北海道の下間啓子代表らを講師に、トラベルサポーターの基礎を勉強。午後からは屋外実習に移り、五島軒本店(末広町4)では食事介助を体験した。介助役がアイマスクをした相手の口元にスプーンを運び食事を食べさせたり、料理の内容を詳しく説明するなどしていた。この後、市電に乗って函館駅前に移動し、どんぶり横丁や函館ファクトリー内で車椅子利用者のトイレの介助実習なども行った。

 本格的なボランティア体験ははじめてという山下聰武さん(函館市川原町)は「介助される側も体験もできてとても勉強になった。障害者が知らない土地を訪れる時は不安なことも多いと思うので、自分たちが手助けすることで快適な旅を過ごしてもらえればうれしい」と話していた。

update 2009/8/21 11:39
提供 - 函館新聞社


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