新型インフル流行で道南の学校、施設 警戒

 道南の多くの公立小、中学校で2学期が始まった19日、名古屋市で国内3人目の死者が出るなど新型インフルエンザが流行の兆しをみせ、学校関係者らが警戒を強めている。同日、舛添要一厚生労働相は記者会見で「本格的な流行が始まった」と国民に注意を促しており、市立函館保健所でも「うがい、手洗いの徹底を」と対策を呼び掛けている。

 新型インフルエンザの感染は全国的に拡大しており、18日までに沖縄県と神戸市の男性の計2人が死亡したほか、プロ野球の日本ハムファイターズ選手も感染し、球団が対応に追われている。秋以降に懸念されている流行の兆しが早くもみられており、主な感染源になるとみられる学校の再開に伴い、関係者は一層の注意喚起を図る考えだ。

 函館市教育委員会保健給食課の中村文信課長は「校長会などさまざまな機会を通じて予防策の周知徹底を検討している。保健所と連携した上で学校関係者対象の研修会も考えたい」とし、「2学期が始まり、児童生徒の健康状態の把握に努めたい」とする。

 市内の学校や福祉施設では以前からうがい、手洗い指導を実施しており、市内の小学校教頭(53)は「休み時間など日常的に指導しているのでこれまで通り続けたい」と冷静に語る。函館港小児童が対象の「共同学童保育所たんぽぽクラブ」では、手の洗い方の手順を書いた紙を台所に張って対応。久保田益美主任指導員(32)は「つめの間や手の甲などもきちんと洗うように声を掛けている」と話している。

 市立函館保健所は「うがい、手洗いの徹底しか予防法はない」と説明。「人混みなど外から帰ったら特に気をつけてほしい。高熱やせきなど怪しい症状が出た場合、掛かり付けの病院にまずは電話し、診療について打ち合わせて」としている。 問い合わせは発熱相談センター(市立函館保健所保健予防課)TEL0138・32・1539。

update 2009/8/20 09:44
提供 - 函館新聞社


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