衆院選公示、予想の4氏が立候補
第45回衆院選は18日、公示された。道8区(渡島・桧山管内)には、自民党新人の福島啓史郎氏(63)、民主党前職の逢坂誠二氏(50)、幸福実現党新人の西野晃氏(32)、無所属新人の佐藤健治氏(52)=届け出順=の4氏が立候補した。最大の争点である政権選択に加え、景気回復や年金問題など課題が山積する中、30日の投開票に向け12日間の選挙戦に突入した。(衆院選取材班)
道8区は、予想された4氏の顔ぶれとなった。福島氏は道南地域の経済立て直しを訴え、保守議席奪回を狙う。逢坂氏は「政権交代」を前面に打ち出し、小選挙区5回連続となる民主党の議席確保を目指す。佐藤氏は「道南の市民党」を掲げ、3回目の戦いを「草の根」で戦う。西野氏は、消費税廃止や国防強化など独自の路線を打ち出す。
全国的には自民・公明政権の継続か、民主党を中心とした政権交代かが焦点。道南でも自民は民主の政権担当能力や政策実現力を問い、民主は長く続いた自民党政治の弊害を訴え、政権奪取に向け攻勢を強める。
元農水官僚で参院議員を1期務めた福島氏は、党8区支部長就任から1年間で知名度不足をある程度解消したが、過去2回、自民党公認だった佐藤氏の出馬による保守分裂の影響は避けられない。
引退した金田誠一氏の後継として小選挙区初挑戦となる逢坂氏は、4年間の実績をアピール。ただ、民主党のマニフェストでは、農業自由化をめぐり農業関係者から反発が出るなど不安要素もある。
宗教団体を支持母体とする西野氏は、32歳という若さを前面に出している。
3度目の挑戦となる佐藤氏は、4候補中もっとも道南とのかかわりが深い。潜在的な知名度も高く、従来からの支持者のほか、浮動票の取り込みが予想される。
道南は景気低迷による地域経済の衰退、人口減少と少子高齢化、漁業・農業経営の厳しさや担い手不足など多くの課題を抱えている。これらにどう対応し、課題を克服していくか、4候補はそれぞれの政策を訴え、支持拡大を図っていく。
提供 - 函館新聞社
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