森・鷲ノ木トンネル工事の見学会
【森】道内最大級の環状列石(ストーンサークル)がある森町の鷲ノ木遺跡で建設が進む、道縦貫自動車道鷲ノ木トンネル工事(全長約85メートル)の見学会(町教委主催)が18日、同所で開かれた。町民ら約70人が参加、遺跡の下にトンネルを通すという国内でもまれな工事に目を見張った。
同遺跡は直径約37メートルの環状列石や、昨年発掘された竪穴住居跡などがある。遺跡は縦貫自動車道のルート上に位置するため、当初は遺跡を壊す予定だったが、地元住民の強い要望を受け遺跡の現地保存が決まった。
2005年に遺跡の真下をトンネルが通る方式に変更され、ことし5月から工事が進んでいる。工事は遺跡下の土を開削せず、地下構造物を使った特殊な手法で行われており、見学会は「全国的にみてもほとんどない」(東日本高速道路道支社函館工事事務所)という作業を見てもらおうと、初めて開かれた。
環状列石は現在、シートと土のうで厳重に保護されており、見学会ではまず、町教委の担当者がパネルを使って概要を説明しながら「工事が終わる2011年ごろに一般公開を行いたい」と述べた。
事業主体の同事務所は「現在は箱型のルーフで遺跡の地盤を支えている。来年早々にルーフと構造物を置き換える」などと説明した。参加者は「トンネル工事で地盤に影響はないのか」などと、熱心に質問していた。
提供 - 函館新聞社
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