衆院選きょう公示 政権交代など争点
第45回衆院選は18日、公示される。道8区(渡島・桧山管内)には、民主党前職、逢坂誠二氏(50)、自民党新人、福島啓史郎氏(63)、無所属新人、佐藤健治氏(52)、幸福実現党新人、西野晃氏(32)の4人が立候補を予定している。政権交代を最大の争点に、30日の投開票に向け、12日間の選挙戦に突入する。
逢坂氏は、今期限りで引退した金田誠一氏の後継として2007年11月、擁立が決まった。05年11月の前回選挙では比例単独で当選、小選挙区は初めての挑戦となる。
全国的な民主への追い風のほか、8区では保守分裂や共産党の候補者擁立見送りが有利に作用するとの見方が強いが、陣営は「最後の最後まで油断しない」と引き締める。逢坂氏も、元ニセコ町長の経験から、構造改革で地方が受けた弊害などを指摘し、「政権交代で日本の大掃除を」と訴えている。
福島氏は元農水官僚で参院議員を1期務め、昨年9月に自民党道8区支部長に就任。1年間で道南を10回ほど回り、知名度アップを図り、課題だった連合後援会も6月に発足させた。
漁業・農業の振興、新幹線時代に対応した高速交通体系の整備と観光振興、地熱発電などの新エネルギーの開発拠点化などを掲げ、「疲弊した道南を再生するには、保守融和による自民党議席の奪還というチェンジ(変革)が必要」と訴える。
佐藤氏は3回目の挑戦で、前回と前々回は自民党公認で出馬した。03年の前々回選挙は保守分裂で敗れ、前回は民主党の金田氏と事実上の一騎打ちをしたが、約2万票差で敗退した。
「保守ではなく、道南の市民党」(佐藤氏)を掲げ、4年間の草の根選挙で有権者の声を広く聞いた。「疲弊した地域や集落を維持し、国際的な観点からは北米とアジアを結ぶ津軽海峡を持つ利点から港湾整備が必要」と訴える。
西野氏は、宗教団体「幸福の科学」を支持母体に、知名度向上や支持拡大に努めている。消費税の廃止と、北朝鮮の核ミサイルに対抗するための国防強化を訴える。
選挙区候補を立てない公明党は、自民党の福島氏を推薦しないことを発表し、自民党から再度、推薦要請を受けて折衝中。自民との選挙協力が成り立つか不透明だが、比例候補の8区得票目標を4万票に設定している。
共産党も前々回に失った比例候補の議席獲得に全力。8区で2万9500票を目標にし、18日に比例候補が函館入りする。選挙区の投票は自主投票。
社民党も比例区で議席獲得に全力。8区で前回(約1万3300票)並みの得票を目指し、18日に比例候補が函館から遊説をスタートさせる。
提供 - 函館新聞社
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