衆院選公示前最後の週末 各候補、支持拡大へ熱い訴え

18日の衆院選公示(30日投開票)前の最後の週末を迎えた15日、道8区への立候補予定者は精力的に街宣活動や街頭演説を行ったり、会合やイベントに参加するなどさまざまな方法で支持拡大に奔走した。前例のない真夏の決戦に向け、各候補予定者とも蒸し暑い天候の中で額に汗を流しながら、力いっぱい声を張り上げて掲げる政策を熱く訴えた。

 民主党前職の逢坂誠二氏(50)は15日、後志管内ニセコ町にある亡き母の墓参りを済ませ「手を合わせて虚心坦懐(たんかい)になって選挙戦に臨む決意を新たにした。おふくろもきっと見守ってくれている」と必勝を期す。

 夕方からは函館の地域経済情報誌のパーティーに出席。地元政財界の幹部に支持を呼び掛けた。お盆休み真っただ中とあって街頭演説は手控えた。16日には開港150周年記念イベント会場に出向く予定だが、「頑張りが逆効果になっては困る」(陣営関係者)と慎重。逢坂氏は「公示後の仕切り直しで一気に機運を高めたい」と強調する。

 自民党新人、福島啓史郎氏(63)は、函館市内全域で街宣活動を行うとともに、上湯川団地など市内4カ所で演説会を実施。経済の立て直しと安心できる年金や医療制度の実現を強調しながら、「将来性の見えない政策を掲げる民主党には日本を任せられない」と訴えた。

 また、例大祭でにぎわう函館八幡宮(谷地頭町)でも、有権者に名刺を配るなどした。16日も街宣活動を続ける。福島氏は「どの地域の住民からも、家計の苦しさや将来の不安を訴える声が非常に多く聞かれた。その思いに応えるためにも頑張らなければ」と決意を新たにしていた。

 無所属新人の佐藤健治氏(52)は午後1時ごろから市内本町や美原で、北朝鮮拉致被害者の救済を訴える街頭演説を行い、チラシを配りながら支援を呼び掛けた。終了後、佐藤氏はいつも通り周辺のごみ拾いをし「最後まで戦い抜く」と選挙戦への決意をにじませた。

 前日の14日は佐藤氏の52歳の誕生日で、この日に合わせ、選挙戦の公約を発表する記者会見を行った。高齢者の生活を保障する年金の手取り額の確保や子育て世代の所得アップ、漁村、農村の集落を維持する生活保障などを挙げ「有権者の声を国政に届けていきたい」と述べた。

 幸福実現党新人、西野晃氏(32)は午前10時半、函館市的場町の選挙事務所で決起大会を開催。内山賢治後援会長ら約20人の支持者とともに、選挙戦に向け決意を新たにした。西野氏は「厳しい戦いだが、日本の未来を背負えるのは私しかないという決意でまい進する」と力を込めた。

 最後に街宣副部長の三口亮さんのギター伴奏で、歌手・錦野旦さんの歌「空に太陽がある限り」を熱唱。支持者が手拍子とバックコーラスで応え、選対の一体感は高まった。午後は鹿部漁港で開かれた「しかべ海と温泉のまつり」会場を訪れるなど、最後まで知名度向上に努めた。

update 2009/8/16 09:28
提供 - 函館新聞社


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