終戦記念日 戦没者追悼 トラピスチヌ修道院で平和の祈り

64回目の終戦記念日の15日、函館市内では戦没者を追悼し、平和を願う催しが各地で行われた。参加した市民らは戦争を二度と繰り返さないよう、平和への誓いを新たにした。

 上湯川町のトラピスチヌ修道院では「世界平和のための祈りの集い」が開かれた。昨年に続き聖堂に隣り合う信者聖堂を一般市民に開放。鐘の音が響き渡る中、市民約20人が修道女らとともに祈りをささげた。

 聖堂では54人の修道女が賛美歌を歌ったり、詩編を唱和したりしたほか、共同祈願として「各国の武力の均衡による平和ではなく、完全な核廃絶によって恒久の平和を」と唱えた。最後に修道女5人が「平和の鐘」を計150回鳴らし、市民と一緒に黙とうした。

 青木秀子修道院長は「この日に平和を一緒に祈りたいという市民がいる限り、今後も続けていきたい」と語り、初めて参加した市内日吉町の男性(47)は「厳かというより柔和な雰囲気があり、平和や戦争について考えるいい機会になった」と話していた。

update 2009/8/16 09:28
提供 - 函館新聞社


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