衆院選公示まで1週間 中だるみ警戒、支持拡大好機…総選挙道8区

 18日の衆院選公示(30日投開票)まで11日で1週間となった。解散から投開票日まで40日間という長期戦も中盤に差し掛かり、道8区の立候補予定者には中だるみを懸念する陣営もあれば、知名度アップの好機とみる向きも。長丁場を戦う各陣営の思惑はいかに。

 民主党前職の逢坂誠二氏(50)は、これまで通り地元選出議員との企業・団体回りなどに力を注ぐ。解散日程が定まらず、いったん開設した選対事務所を閉鎖する異例の事態もあり、「選挙ムードがなかなか高まらず、下火どころか種火すら残っているかどうか」(陣営幹部)と嘆く。

 ある選対幹部は「民主党への追い風も都議選がピーク」とこぼし、引き締めに躍起。大勢の市民らが集まる開港150周年記念イベントにも顔を出す予定だが、「握手戦術が中心で、マイクを握って祭りに水を差すことはしない」(陣営関係者)。

 自民党新人の福島啓史郎氏(63)は10日、湯の川温泉の旅館やホテルを訪問。選対幹部は「中だるみなどしていないし、している暇はない。候補は表に出てひたすらお願いに歩き、選対としては公示に向けた準備を進めている」と語る。福島氏も「ようやく民主党の逢坂さんに並ぶところに来た。日増しに手応えを感じている」と明るい。

 ただ、陣営内部からは「先人や先祖を供養するお盆の時期はどうしても選挙を前面に出せない」との本音も。日本人の精神文化に踏み込んでやけどを負わないよう、さじ加減を調節する。

 無所属新人の佐藤健治氏(51)の陣営は、解散から投開票日まで40日間の長期戦について歓迎の見方だ。陣営幹部は「うちはむしろ足りないくらい。4年間地道にやってきたが、自民、民主の候補と比べると、知名度や浸透度があるのか不安はある」と語る。

 幸福実現党新人の西野晃氏(32)も、この長さをチャンスとらえ、地道に夏祭り会場に繰り出しては知名度アップを図っている。10日は奥尻町入りし、11日は江差町の姥神大神宮渡御祭に参加する予定。選対幹部は「初めての政治活動を必死にやっているのが現状。緩んでいる余裕もない」と話す。

 無所属新人の坂野六男氏(77)も出馬の準備を進める。独自の戦いで「お盆は寺で先祖を供養する」という。

update 2009/8/11 13:58
提供 - 函館新聞社


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