木古内のペル、アイドル犬「わさお」に続け
【木古内】「わさお」の愛称で人気の秋田犬に風ぼうが似たペットが、木古内町にいる。町内釜谷地区の会社員、安斎彰さん(43)の愛犬「ペル」(オス、6歳)だ。近所の住民は「わさおにそっくり。ペルも全国の人気アイドルになれるかも」とかわいがり、木古内町観光協会の東出文雄会長も「確かに似ている。夏祭りにでも活躍できないか前向きに検討したい」と話している。
「わさお」は青森県鰺ヶ沢町のイカ焼き屋の看板犬(秋田犬のオス、2歳)。もじゃもじゃの毛と個性的な表情に魅了された観光客がインターネットのブログ(日記風サイト)で昨夏紹介して以来、一躍人気となり、鰺ヶ沢の観光PRに活躍している。
週末には全国から大勢のファンが押し寄せ、Tシャツやパンなどの関連品の売れ行きも好調で、7月23日には写真集も発売された。この人気が地域にもたらす経済効果は計り知れない。会津鉄道(福島県)や和歌山電鉄(和歌山県)の“ねこ駅長”のように、まちの宣伝役としての活躍を求め、鰺ヶ沢町役場には「『わさお』を観光大使に!住民登録も済ませてみては」という要望が多く寄せられているという。
テレビや新聞でその様子が報道されるたびに、安斎さん家族は「うちのペルも頑張れると思う。人懐こくて賢いのでみんなの人気者になれるはず」と会話は盛り上がる。自宅近くのサラキ岬まで国道沿いを散歩すると、道行くドライバーがペルに熱い視線を送る。安斎さんの三男天彩(あつや)君(13)は「ペルをわさおだと思うドライバーが多い。車をゆっくり運転しながら驚いた表情で見ていくのが面白い」と笑う。
長谷川兼己鰺ヶ沢町長は「『わさお』は貴重な存在。まちの中心的存在として地域活性化を進めていきたい」と町を挙げたPRに取り組む。東出会長も「その柔軟な対応に見習いたい」とペット自慢の“売り込み”に力を注ぐ考えで、「ペルや観光協会役員の了解が取れれば9日の咸臨丸パレードの先頭を歩いてもらいたい。急な話なので実現は難しいかもしれないが、来春のチューリップ祭りもある。『サラキ岬の番犬』と銘打って記念撮影会でもいい。子どもたちが喜ぶだろう」と期待を寄せている。
提供 - 函館新聞社
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