日米学生会議、手嶋龍一氏ら招きフォーラム
函館市内で開かれている第61回日米学生会議(国際教育振興会主催)3日目は6日、函館大学(高丘町51)で記念フォーラム「そのとき、誰が日本を守るのか」が行われた。外交ジャーナリストの手嶋龍一氏らとともに、将来に向けた日米同盟のあり方などについて激論を交わした。
同会議の参加学生72人に加え、一般市民ら合わせて約150人が参加。ゲストには元NHKワシントン支局長で、作家としても活躍する慶応大教授の手嶋氏と、第2航空団指令兼千歳基地司令の尾上定正氏を迎えた。
基調講演で手嶋氏は、ソ連崩壊前後における日本とアメリカの関係性の変化について「冷戦時代における日米同盟には、表向きは対ソ連抑制という名目があったが、アメリカの戦略上の本音としては日本が再び軍事力を行使しないための抑制効果も埋め込まれていた。そのためソ連崩壊によって同盟の意義は薄れてしまった」と説明。また「アメリカが今一番警戒しているのは、政権交代によって日本の防衛上のパートナーがワシントン(アメリカ政府)からニューヨーク(国連)に交代するかもしれないこと」と話した。
続いて行われたパネルディスカッションでは、学生に加え、一般参加者からも意見が飛び出し、白熱した議論が繰り広げられた。
提供 - 函館新聞社
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