日米学生会議が開幕…あす手嶋さん基調講演
国内4都市を移動しながら開催する第61回日米学生会議(国際教育振興会主催)が4日、函館市で開幕した。9日までの日程で、日米の大学生が両国関係や国際問題、世界の将来を英語で議論する。初日は西尾正範市長を訪問後、市青少年研修センターで分科会を開いた。
6日午後2時から函館大学講堂でフォーラムを開き、外交ジャーナリストの手嶋龍一さんが基調講演する。参加無料で、大勢の来場を呼び掛けている。
同会議は1934(昭和9)年、悪化していた日米関係を憂慮した日本の学生有志が、両国の相互理解を進める目的で創設。歴史と伝統ある学生会議で、道内開催は初めて。函館開催に尽力した国際教育振興会の大井孝理事長は「開港150周年記念事業として、5月の外国人による日本語弁論大会と合わせて開催した」と話す。
会議には両国から各36人の学生が参加。分科会では「食糧の安全保障」「国際開発と自立的発展」など7テーマで議論を深める。分科会「世界を動かす新興国」では、ロシアやブラジルなどの新興国が台頭する中で、日米はどう対応し、両国の企業は新興国に進出する際、どう戦略的な優位性を保つかという議論が生まれているという。
松本秀也実行委員長(慶大4年)は「限られた時間での議論は限られているが、互いの考えを理解した上でどう問題を解決していくかというプロセスが大事」、竹内友理副実行委員長(東大3年)も「開港150周年、学生会議75周年の節目に、諸外国との交流が最初に始まった函館に学生会議が帰ってくるのは自然なこと」と意義を語る。
西尾市長は「日本とアメリカという力のある国だけでなくアフリカの果てまで、自分たちが人生の歩みの中で何が貢献できるか、考えてください」と激励した。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。