豪華な船内にため息 飛鳥U入港、船内見学会

 郵船クルーズ(東京)の豪華客船「飛鳥U」(末永守船長、乗員・乗客1282人)が30日、函館港に入り、港町ふ頭に接岸した。函館開港150周年と海の祭典「マリンフェスティバル」に合わせた寄港で、函館市の谷沢広副市長ら関係者が歓迎したほか、市民を対象にした船内見学会が行われた。

 午前8時から同ふ頭で行われた歓迎式では、谷沢副市長が「日本の近代化に大きな役割を果たした開港から150周年の節目に寄港いただき、心より歓迎します」とあいさつ。ミスはこだての林未花さんらが末永船長、加藤文生機関長らに花束を贈った。

 船内の見学会には約1800人の応募者から抽選で選ばれた90人が参加。同船は12階建てで、船内にはラウンジやデッキ、レストラン、ホール、映画館、ショッピングコーナーなどがあり、優雅でぜいたくな空間にため息が漏れていた。

 同船のアシスタントソーシャルオフィサー、新実加代子さんは「船内での催し物を多彩に用意し、お好みにあった内容を選んで楽しんでもらっています」と説明。見学した函館市東山の主婦、八嶋由美さん(43)は「クルーズにあこがれますが、参加したら現実に戻りたくなくなるような気がします」と話していた。

 同日は乗客801人中280人が下船し、190人が新たに乗船。午後9時半から市職員や市民らが同ふ頭で「いか踊り」を披露して見送り、同10時に横浜に向けて出港した。

update 2009/7/31 14:01
提供 - 函館新聞社


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