大妻高生がケニアの子支援で甚平製作

 函館大妻高校(外山茂樹校長)の家政科生徒が、ケニアで洋裁の専門学校や子どもの診療所を運営し、貧困層支援に取り組む卒業生、塩尻美智子さん=ケニア在住=の活動に協力しようと、乳幼児向け「甚平」の製作ボランティアに取り組んでいる。目標は100着。8月3日には七飯町に住む塩尻さんの妹白木厚子さんに手渡す予定で、生徒は真心を込めてミシンを動かしている。

 塩尻さんは1970年に同校を卒業。90年に家族とケニアに移住後、高校で学んだ裁縫技術を生かしてミシン教室を開き、自動車整備なども学べる技術専門学校にまで発展させたほか、子どもの診療所なども始めた。

 塩尻さんは5月、約40年ぶりに母校を訪問。その際、診療所で使う乳幼児用衣類が不足し困っていることを話しており、今回家政科の技術を生かすボランティア活動として甚平製作を企画した。

 型紙は塩尻さんが持ってきた甚平を参考に同校教員が作成。花柄や果物の絵柄がついた華やかな布地を用意し、夏休み前に家政科の2、3年生が襟付けなどの作業を行った。

 夏休みの作業は27日からスタート。1年生を含む同科の有志24人が参加し、袖付けやひも付けなどの作業を進めている。

 3年生の中島愛也佳さん(17)は「裁縫が好きなので参加した。学校で身に付けた技術を生かした先輩はすごいと思う」、2年生の岡村美沙さん(16)は「ケニアの人に少しでも役立てれば。きれいに完成するよう心掛けている」と話している。

update 2009/7/30 11:42
提供 - 函館新聞社


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