川田男爵愛用の「ロコモビル」が機械遺産に

 【北斗】北斗市当別4の男爵資料館が所蔵し、男爵いもの生みの親として知られる川田龍吉男爵(1856― 1951)が愛用した日本最古の自家用車とされる「ロコモビル」が、日本機械学会(本部・東京)が認定する機械遺産に28日付けで選ばれた。道内からは札幌市時計台の時計装置とともに初めての認定で、同館は「多くの人の協力があってこそ。感無量です」と喜んでいる。

 機械遺産は国内の技術や産業の発展に貢献した歴史的遺産を次世代に伝承することを目的に、2007年から毎年認定。今年は6件を認定し、計37件となった。

 ロコモビルは1901(明治34)年に米国で製造。翌年、国内初の自家用蒸気自動車として輸入され、川田男爵が購入。自宅と男爵いもの農場があった七飯との往来に使用したという。その後北斗市内の農場の倉庫に放置されていたが、80(昭和55)年に東京工業大の協力を得て復元された。

 同資料館によると、川田男爵は当時、日本に数台しか輸入されなかったロコモビルを2500円で購入したという。木村孝二館長は「現在の金額に換算すると1億円ほどと推定される。川田男爵は新しい物が好きで、いち早く乗ってみたい気持ちがあったのだろう」と話す。

 認定式は8月7日、東京で開かれる。木村館長は「認定を機に、一人でも多くの方々に見てもらいたい」と話している。



 同館の営業時間は午前9時―午後5時。入館料は大人500円。小中学生は8月31日まで100円。

update 2009/7/29 11:04
提供 - 函館新聞社


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