埼玉県の元酪農家・村川さん、「乳(にゅう)ミュージック」で牛乳PR

 緑の牧場に響く「搾っちゃうぞ」の声―。埼玉県の元酪農家で「ミルク082(おやじ)」として牛乳のPR活動をする村川徳浩さん(49)が、26日まで函館市に滞在。市内近郊の各所で、自作の「乳(にゅう)ミュージック」を披露するライブを行った。8月中旬にかけて札幌など道内各地を行脚し、同中旬から下旬には再び函館入りする予定だ。

 村川さんは昨年3月まで埼玉県深谷市で酪農を営んでいた。ピーク時には牛60頭を抱えるなど同地域では大規模だったが、飼料高騰のあおりを受けて廃業を余儀なくされた。

 歌は、脱脂粉乳の集団食中毒発生を受け、牛乳の販売促進のために制作。県牛乳普及協会のイベントや駅前などで歌い、着ぐるみの衣装も同協会に作ってもらった。廃業をきっかけに「全国各地で歌い、牛乳をPRしたい」と決意。6月1日の「牛乳の日」に牛柄の自家用車に乗り込み、旅に出た。

 これまで埼玉県内をはじめ、山梨、神奈川、長野、群馬、新潟で活動。19日にフェリーで函館入りし、新函館農協やモーモータクシーの事務所前などで歌った。「子どもや若者にも受けが良い」(村川さん)と反応は上々で、自作の7曲を収録したCD(1枚500円)の売り上げは、26日までに400枚を超えた。

 26日は函館酪農公社(中野町)の直売店前でのライブとなった。「ミルクが売れないとちょっぴり困っちゃう」で始まる「ミルクソング」や、演歌調の「人生乳搾り」などを、独特の振り付けで踊りながら熱唱。廃業直前のやり切れない思いをぶつけたヘビーメタル調の「ホルスタイン♂だぜ」で、観客のハートをがっちりとつかんだ。

 旅の資金はCDの売り上げからねん出する。「歌はすべて乳搾りなど牛の世話をしながら作った。酪農家の視線ならではの“乳ミュージック”をぜひ聞いてほしい」と今日も道内のどこかで歌う。

 CDは20枚限定で、同直売店で販売中。問い合わせは村川さんTEL090・3347・8607。

update 2009/7/28 10:57
提供 - 函館新聞社


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