福島・千軒大吊り橋構想加速、基本条例住民提案第一号に
【福島】住民主体のまちづくりが進む福島町千軒地区活性化実行委(三浦勇会長)提案の「吊り橋構想」に弾みがついている。4月1日施行の福島町まちづくり基本条例の住民提案第一号(施策に反映)となり、町内で8月3日午後6時から役場主催の勉強会が開催される。役場関係者は「企画案の段階だが、広域的な活性化を目指す構想に賛同者が多い」と前向きな姿勢を示している。
千軒地区は「住民の営みを財産に」と、収穫を迎えた純白のソバ畑で舞う松前神楽や榎本武揚らが歩いたとされる旧街道ウオーキングなど、自然と歴史を組み合わせた各種催しで人気を集める。
構想は、風光明美な土地にさらに魅力を加えようと同実行委が発案。この春から町内外で講演会が開かれている。
実行委の副会長、中塚徹朗さん(51)が講演を担当する。大分県九重町にある長さ390メートル、高さ173メートルの吊り橋が開通から2年間で400万人の人出を記録し、20億円の建設費がこの間の入場料でまかなわれたことを報告。「豊かな森や川がある千軒でも可能な話。新幹線開業で、この橋を渡りたいと思う観光客も増えるはず。建設費は莫大だがコスト削減は可能で、その経済効果は福島のみにとどまらない」と紹介する。
福島町観光協会役員会でも講演が行われ、籔内裕会長らが構想に賛同。「鉄は熱いうちに打てで、行政に早く話を持ちかけ、構想の具体化を図ろう」と今回の役場主催の勉強会開催となった。
実行委の三浦会長(72)は「お年寄りが多い地区だが、みんなが助け合って何でも頑張っている。吊り橋構想についても、協力者が増えていることに感謝したい」と夢物語の実現に向け期待は膨らむ。
提供 - 函館新聞社
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