函館市消防本部が全道消防技術訓練大会で2部門制覇

 消防士の救助技術を競う「第38回全道消防救助技術訓練指導会」(全国消防協会北海道地区支部主催)がこのほど、札幌市内で開かれ、函館市消防本部のチームが2部門で優勝した。2部門同時制覇は同本部初の快挙。8月に横浜市で開かれる全国大会に向けて、さらなる意欲を燃やしている。

 道大会は全道32消防本部から約160人が参加。競技はタイムだけではなく、安全性や正確性も審査される。個人、団体含めた全9部門のうち、「引き揚げ救助」部門に東消防署的場支署と同署花園出張所の5人、「ロープブリッジ救助」部門に北消防署亀田本町支署の4人が挑んだ。平均年齢24歳の若手を中心に、昨年10月にチームを編成し、隊員らは業務の合間や休日を返上して基礎トレーニングを重ねてきた。

 道大会当日の天候は風が強く、小雨の中の悪条件。「ロープ―」に出場した鈴木徹さん(26)は「ベストタイムを出すことはできなかったが、負けない戦いをすることを心がけた。全国大会まで1カ月もないが、個々の技術を上げて、全国でも1位を狙いたい」と話す。

 また「引き揚げ―」は、昨年に引き続き函館が連覇。畑山遼吾さん(25)は「昨年のチームは全国大会で結果を残しているので、優勝はうれしいが通過点。良いところを落とさず、さらに技術を伸ばして、悔いの残らない結果を出したい」と話している。

 両チームは、27日に西尾正範市長に優勝を報告する予定で、8月20日の全国大会に向けて訓練をしている。


 引き揚げ救助 5人1組で、空気呼吸器を着けた隊員2人が高さ7bの搭から降下。地上の救助者を塔上に引き揚げて救出し、降下した隊員が脱出するまでを競う。酸欠が予想される地下やマンホールでの災害を想定。

 ロープブリッジ救助 4人1組で、水平に張られたロープ(20メートル)を使い、対岸に渡り、救助者をロープでけん引して救出する。建物や河川の中州に取り残された人を救出するための技術。

update 2009/7/26 11:28
提供 - 函館新聞社


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