認知症当事者交流会8月1日に開催
認知症の当事者に交流・仲間作りの機会をつくる実行委員会がこのほど発足し、8月1日午後1時から、函館市総合福祉センター(若松町33)で初めて「道南・認知症の人本人交流会」(仮称)を開く。介護する家族の交流会とは別に、当事者同士の交流会は全国的に広がりを見せているが、道南ではまだ浸透していないという。同実行委は「同じ境遇を持つ者同士が悩みや思いを語り合ってほしい」と、参加を呼び掛けている。
同実行委は、介護職の従事者や認知症の支援団体ら有志9人が交流会の趣旨に賛同して5月中旬に発足。全国各地で開かれている交流会の状況を参考にしながら開催に向けて準備を進めてきた。
認知症を患った人の多くは、記憶障害や認知機能の低下で引きこもりがちになり、交友関係も家族や介護従事者らに限られてしまう。交流会は認知症の当事者同士が交友関係を築くことを支援する。当日は運営スタッフ、家族も含めた茶話会形式の懇談の後、当事者と介護者とに分れた交流の場も設ける。対象は道南在住者で、若年性の認知症も含めた初期症状の人を想定している。参加費は200円。
本年度は9月26日、11月7日、来年2月27日にも開催を予定。当事者同士が語り合うために、運営をサポートするボランティアスタッフの養成も進める。実行委のメンバーで、認知症の人と家族の会(京都)の理事を務める函館大の大橋美幸准教授は「認知症の本人に参加してもらうには家族の理解も必要。今後も定期的に開催する予定で、望ましいスタイルを確立させていきたい」と話す。
交流会に先立ち、26日午前11時45分から、市総合福祉センターで、交流会を支援するボランティア養成研修会を開く。受講対象者は認知症の介護経験のある人や専門職、学生などで、大阪の松本診療所ものわすれクリニックの松本一生院長が講師を務める。本人交流会、ボランティア養成研修会の申し込み、問い合わせは実行委事務局(ケアサービスドウナン)TEL0138・46・3177。受講料は一般2000円、学生1000円。
提供 - 函館新聞社
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