道南経済「大きな可能性」 金融経済懇談会

 日本銀行の山口広秀副総裁が22日、函館市内のホテルで開かれた金融経済懇談会に出席するため函館入りし、地元政財界の代表らと意見交換した。山口副総裁は道南経済について「交通の要衝、物流の拠点として高い潜在能力があり、大きな可能性を秘めている」と再生への期待感を示した。

 懇談会は地方経済の現状を把握し、地域の声を日銀の金融政策などに反映させる狙いで全国各地で開かれている。函館開催は2007年5月以来で、地元側からは谷沢広函館市副市長、函館商工会議所の正副会頭、道南の金融機関、業界団体の代表ら15人が出席した。

 懇談会では冒頭、山口副総裁が国内経済の現状や先行きなどについて説明。出席者からは雇用情勢の悪化や消費低迷で「道南の景気は下げ止まりどころか、むしろ厳しさを増している」との指摘も。政府の経済対策についても「先行き不安を解消するまでには至っていない」などの声が上がった。

 懇談会後の記者会見で、山口副総裁は「今後の金融政策運営に大変有益な情報を得られた」と語り、6年後に迫った北海道新幹線新函館駅開業は「好機ととらえ、地域経済の活性化にいかにつなげていくかが重要なポイント」と述べた。開港150周年にちなみ、国際水産海洋都市構想など地域の特性を生かした取り組みにもエールを送った。

update 2009/7/23 10:09
提供 - 函館新聞社


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