鉄筋6・7トンドミノ倒し 7人重軽傷

 【江差】21日午後1時半ごろ、江差町中網町257の江差北風力発電所1号機建設現場で、風車を基礎部分に固定するためのU字鉄筋6・7トンが次々と倒れ、作業中の鉄筋工7人が下敷きになった。このうち3人は腰や胸の骨折、肺が破れるなどの重傷。意識は全員はっきりしているという。

 風車の基礎部分は、18メートル四方で深さ約5メートル。高さ121メートルある風車の根元を支える金属製アンカーリングを据え付けるため、中心部に160本U字鉄筋を垂直に立てながら環状に組んでいた。鉄筋は長さ1・8―2・7メートル。重さ39―45キロ。突然ドミノ倒しになり、内部で作業していた7人を一瞬でなぎ倒した。重傷者3人は道立江差病院に入院した。軽傷の4人は厚沢部町国保病院で手当てを受けた。

 現場では、U字鉄筋の転倒防止のため太さ1センチの鉄筋を差し込んでいたが、衝撃に耐えられずすべて折れ曲がるなど、事故対策の不備が指摘されている。当時、周辺では7・9メートルのやや強い風が吹いていた。江差署は業務上過失致傷の疑いも視野に、工事関係者の事情聴取を始めた。

 同発電所は国内風力発電3位の日本風力開発(東京)の子会社・江差風力開発が3月に着工。町内北部に出力2000キロワットの風車10基を建設する。1号機は最も東側にある。総出力1万9500キロワット。来年4月に売電を開始する。工事は東京電力系の関電工(同)が受注。準大手ゼネコンを中心に複数の地元企業も参入。鉄筋工事は函館・北斗両市の2社が中心だった。

update 2009/7/22 10:05
提供 - 函館新聞社


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