ナッチャン おかえり!…期間限定で運航再開

 函館―青森間を結ぶ道南自動車フェリー(函館市港町3)の高速船「ナッチャンWorld(ワールド)」が18日、約9カ月ぶりに運航を再開した。原油高などを理由に昨年10月末でいったん姿を消したが、第1便には復活を待ち望んだ大勢の市民や観光客らが乗り込んだ。

 9月30日までの期間限定で一日1―2往復する。同航路の所要時間は2時間45分と就航当初より約1時間長い分、運賃は従来より約3割引き下げた。同社は来季までに別の新たな船を導入する計画で、ナッチャンによる青函航路の運航は今季が最後となりそうだ。

 午前10時45分函館発青森行きの第1便には、定員の約6割に当たる計436人が乗船。車両は乗用車がほぼ満車の125台だったほか、トラック5台、観光バス1台だった。乗船開始直後からこの日を待ちわびた利用客が次々と乗り込み、船内で記念撮影する姿も目立った。

 両親と青森へ帰省する函館中央小5年、橋本実歩さん(11)は6回目の乗船で「ナッチャンは海に浮かんでいるような感覚になる。絵柄もかわいくて大好き」と笑顔。青函連絡船以来の船旅という市内の団体職員、仲野猛さん(47)は「高速船はいつか乗りたいと思っている間に運休してしまった。船内は想像以上に快適で、期間限定なんてもったいない」と話した。

 同社によると、期間中は延べ5万人の利用を見込み、お盆の時期を中心に既に予約で満席の便もあるという。同社は「高速料金割引効果もあって出足としてはまずまず。何よりお客さまからの復活への反響が大きく、安全で快適な運航に努めたい」としている。

update 2009/7/19 10:02
提供 - 函館新聞社


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