平沢屏山の風俗画も…市立博物館特別展「アイヌの美」開幕

 函館開港150周年を記念した市立函館博物館(函館市青柳町17、田原良信館長)の特別企画展「アイヌの美―カムイと創造する世界―」(同館、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構主催)が18日、同館で始まった。日本では初公開となるアイヌ絵師、平沢屏山のアイヌ風俗画や、色とりどりの刺しゅうが施された衣服などが展示され、一目見ようと市内外から多数の来場者が詰め掛けた。

 展示する資料数は約260点。ロシア民族学博物館(サンクトペテルブルク)、オムスク造形美術館(シベリア・オムスク)、同博物館、函館市中央図書館、道開拓記念館(札幌)の収蔵資料が一堂に会した。

 開会式で函館市教委の多賀谷智教育長は「アイヌ民族が生活の中で作り上げてきた美の世界に触れるまたとない機会。函館とロシアの交流にも思いをはせて見てほしい」と述べた。ロシア民族学博物館のアレキサンダー・ミーリン副館長らもあいさつした。

 テープカット後、来場者は会場内に入り、学芸員の説明を聞きながら展示品を眺めた。開催に合わせて家族4人で訪れた長野県飯田市の野沢雄希君(13)は「模様や服の形が独特だし、クマの皮を服に使っているところがおもしろい」と興味深そうに見ていた。

 9月6日まで。入場料は一般400円、大学、高校生200円、小中学生100円。毎週月曜日休館。20日は臨時開館し、翌21日は閉館する。問い合わせは同館TEL0138・23・5480。

update 2009/7/19 10:01
提供 - 函館新聞社


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