アイヌの民族衣装展示 北方民族資料館看板リニューアル
函館市末広町21の市北方民族資料館(沼崎孝男館長)はこのほど、同館入り口前にある看板をリニューアルした。館内の展示・収蔵物が描かれ、沼崎館長(62)は「世界に誇るアイヌ民族などの資料がたくさんあることをPRしていきたい」と話している。
同館は1926(大正16)年建築の日本銀行函館支店の建物を再利用し、89年に「函館市北方民族資料・石川琢木資料館」としてオープン。93年に現在の名称となった。これまでの看板は97年に設置。シマフクロウなどアイヌにかかわる動物が描かれていたが、利用者から展示内容が分かりにくいと意見があり、更新された。
新しい看板は、横150センチ×縦90センチの写真プリントのシールを張った。デザインは沼崎館長が中心に考案し、パソコンでデータを作成。アイヌの衣装に施されている文様を背景に、バイタルカ(船)、タマサイ(首飾り)、山丹服などの展示物を8種類を配した。「手間をたくさん掛けたが経費は少なくした」と沼崎館長。
同館は由緒ある建物が街に溶け込み、目立ちにくいため、場所を知らない市民も少なくない。沼崎館長は「まずは地域の人が、郷土の先人が残した資料を見に来てほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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