「政権選択」いよいよ決戦 事実上の選挙戦突入 道8区各陣営

 衆院選の日程が決まったことを受け13日、道8区(渡島・桧山管内)に出馬する4陣営と道南の各政党も事実上の選挙戦に突入した。各党は前日の東京都議選の結果を冷静に受け止めながら、政権交代がかかった大一番で激しい攻防を繰り広げる。

 民主党現職で8区初挑戦となる逢坂誠二氏(50)は、都議選の結果を「与党の政策への不満が首都でも極めて強いという都民の怒りの結果」と受け止める。しかし「選挙は何が起こるか分からない。あらためて気を引き締めたい」と手綱を緩めない。13日も朝から松前や福島町の地方回りに力を注ぎ、有権者の声に耳を傾けた。「国民の思いや実態を反映できる政治を実現しなければ」と政権交代へ強い決意を見せた。

 自民党新人で前参院議員の福島啓史郎氏(63)は「8月30日の選挙は想定内」と語る。自民党が敗北した都議選について「総選挙に影響しないとは言えないが、麻生政権での選挙戦が決まったことで一致団結する機運は高まる」とみる。出馬表明が昨年9月と出遅れたが、6月には連合後援会も設立。「一人でも多くの人たちに主張を聞いてもらう。民主党代議士を送り続けたことで疲弊した道南をよみがえらせたい」と訴えた。

 3回目の挑戦となる無所属新人、佐藤健治氏(51)は13日も函館市内の支援者回りに明け暮れた。4年間にわたり地道に道南を歩き続け、「経済の疲弊や人口減少など、地方の現状は深刻であることを肌で感じた」という。加藤清郎連合後援会長は「早急に事務所開きをして、マニフェストを発表したい。都議選の影響は関係ない。あくまで市民党として有権者に訴えていくだけ」と語る。

 宗教法人「幸福の科学」が母体の政治団体「幸福実現党」道本部副代表の新人、西野晃氏(32)は「都議選で自民が限界に来ていることを有権者が示した。わたしたちは自民党から離れた有権者の受け皿を目指す」と語った。

 公明党は比例候補の当選や与党の勝利に全力。都議選では23人全員の当選を果たしたが、志賀谷隆党8区連合会長は「連立与党の立場から自民党のさまざまなマイナス要因が影響して厳しい戦いになる」と語る。生活者や国民の目線に立った政策を実現してきたことを前面に打ち出して支持拡大を図る。

 8区で選挙区候補の擁立を見送った共産党は、比例候補の当選などに重点を置く。都議選では議席を減らしたが、党函館地区委員会の高橋佳大委員長は「都議選の得票結果から衆院選に生かす教訓を分析し、共産党の値打ちを有権者に訴えていく」と巻き返しを図る。

update 2009/7/14 14:40
提供 - 函館新聞社


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