体育館建て替えに期待 利用団体と市議会が懇談
市民体育館のあり方を調査している函館市議会の総務常任委員会(浜野幸子委員長)は13日、湯川町1の市民体育館を視察し、4利用団体と懇話会を開いた。老朽化と狭あい化が進んでいる現状やスポーツ振興などの観点から、利用団体からは建て替えに期待する声が寄せられた。
スポーツ振興の観点から市社会体育振興会の小泉正勝会長は「頂点が高いと底辺が広くなる。レベルが高いスポーツを見ると選手層も厚くなり、そのためにも大きな大会を呼べる体育館が望まれる」と述べた。
函館地区バドミントン協会の加藤清郎会長は「大会があれば小学生1人の選手に応援の家族が3人、4人と訪れる。スポーツ振興だけでなく、選手と家族が函館に滞在し宿泊することの経済効果も期待できる。事業の優先順位もあるだろうが、6年後に迫った北海道新幹線開業までに道筋をつけてほしい」と期待した。
市電沿いで空港や宿泊地にも近い現在の立地については「確かにいい場所ではあるが、ここにこだわらず、ふさわしい場所を探して建てるべき」という声があった。
懇談会に先立ち、委員は市教委から現体育館の概要の説明を受けた。「改修でアリーナの拡張やサブアリーナを造ることは技術的に可能かと」の質問に対し、多賀谷智教育長は「立体の建物なので難しいが、だからといって(改修では駄目だという)議論にはならない」と答えた。委員からは、人口減や少子化が続くことが見込まれるため、巨費を投じて建て替えることへの慎重論もあった。
提供 - 函館新聞社
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