伊藤さんの足跡伝える「追悼写真展」 景気対策の推進など決議 全道商工会議所大会
北海道商工会議所連合会(道商連)主催の第59回全道商工会議所大会が11日、函館市大森町のホテル函館ロイヤルで開かれた。景気対策の推進や北海道新幹線の建設促進などの議案25件、特別提案2件を採択し、道内経済の活性化に向けた関係機関への要望事項を決めた。
函館開催は12年ぶり。大会には道内42会議所の会員や来賓ら約480人が出席した。大会長の高向巌・道商連会頭はあいさつで「経済団体も自助努力が必要。農商工連携などで新たなビジネスを創造し、道内外に積極的に発信しよう」と訴えた。
今年は厳しい経済情勢を反映して全道の会議所から計300件以上の提案が寄せられた。大会決議には交通インフラの整備促進も盛り込まれ、北海道新幹線について「新函館―札幌間の全線フル規格での早期着工」「新青森―新函館間の早期開業」を求めた。
特別提案では、農産品の輸入自由化をめぐるWTO(世界貿易機関)農業交渉と日豪EPA(経済連携協定)交渉の日本提案の実現に加え、北方領土返還の早期実現が含まれた。議案と特別提案はいずれも原案通り採択され、今後、国や道などに要請する。
会場には函館の特産品を集めた物産コーナーやガゴメ(トロロコンブの仲間)製品のアンテナショップも設置。道内産の日本酒やワインの展示試飲コーナーもあり、大会で酒の地産地消運動「『酒チェン』もっと飲もうよ! 北海道のお酒」も宣言した。
最後に岩崎産業(鹿児島市)の岩崎芳太郎社長が「地方主権と廃県置藩〜地方の繁栄なくして日本の未来なし」と題して特別講演し、閉幕した。来年度の大会は紋別市で開催する。
提供 - 函館新聞社
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