伊藤さんの足跡伝える「追悼写真展」
昨年8月、アフガニスタンで農業支援中に拉致、殺害された伊藤和也さん(享年31)の「追悼写真展〜アフガンに緑の大地を〜」が15日まで、函館市五稜郭町43の五稜郭タワーのアトリウムで開かれている。NGO(非政府組織)ペシャワール会(中村哲現地代表)主催。伊藤さんが撮影した愛らしい少女や雄大な風景などの写真82点が並び、市民の関心を集めている。
伊藤さんは「アフガンを緑豊かな国に戻そう」と2003年から約5年間、現地で農業支援に汗を流していた。追悼写真展は伊藤さんの足跡を多くの人に知ってもらうことを目的に全国で開催。函館でも文化団体などが実行委員会を発足させ、約3カ月間準備を進めてきた。
会場には、伊藤さんが井戸の掘削作業に励む写真や現地の仲間との集合写真のほか、伊藤さんがかかわった田んぼ、さらには絶景の渓谷の写真もある。中でも一面の菜の花畑にたたずみ、底抜けに明るい笑顔を見せる少女の写真が印象的。伊藤さんの生い立ちや周辺国の地図も展示してある。
実行委の梶原康男さんは「平和を願う伊藤さんの雄弁なメッセージがどの写真からも伝わってくると思う。短期間だが、多くの人に見てほしい」と話している。
また、現地の子どもたちの食糧・教育支援などにあてる募金「伊藤和也アフガン菜の花基金」も行っている。入場無料。午前9時―午後7時(最終日は同5時まで)。は学部と大学院計1170人。
提供 - 函館新聞社
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