益田喜頓賞は琴奏者の宮崎加奈古さん
函館市文化・スポーツ振興財団(金山正智理事長)は9日、本年度の「益田喜頓賞」に筝曲美音和会の代表、宮崎加奈古さんの昨年の公演「〜春に奏でる〜宮崎加奈古(雅是歌)箏・三弦リサイタル」を選出したと発表した。創意性のあるプログラムや音楽的な表現力などが高く評価された。
同賞は函館出身の喜劇俳優、故益田喜頓さんの功績にちなみ1999年度に創設。過去1年間に市民会館や市芸術ホールを会場に優れた舞台芸術を行った団体・個人に贈られる。これまでに花柳星衛紀会、函館MB混声合唱団、函館地区一般吹奏楽団連絡協議会5団体など9団体・個人が同賞を受賞している。
宮崎さんは伝統的な筝曲や現代邦楽の演奏活動を続ける傍ら、フルートやキーボードなどの洋楽器、吹奏楽などあらゆる音楽形態との共演を重ねる琴奏者。昨年の公演は25年ぶりとなるリサイタル・ステージで、十三弦、十七弦、三味線のすべてに挑戦。「六段の調べ」の古典から現代曲までの6曲で独奏や二重奏、四重奏、さらには三味線と唄の弾き語りも披露。ステージとしての総合的な完成度も高かった。
宮崎さんは「自分へ挑戦する意識で臨んだステージだったので受賞は素直にうれしい。邦楽という狭い世界で生きる自分にとって今後の自信につながる」と喜んでいた。
表彰式は11月に開かれる函館市民文化祭の期間中に実施する予定。
提供 - 函館新聞社
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