牛乳パックボートレースが17年ぶり復活
函館市豊川町11の金森赤レンガ倉庫BAYはこだて掘割を舞台にした市民参加のイベント「金森ミルクパックボートレース」が8月9日、17年ぶりに復活する。牛乳パックで作るボートを運河に浮かばせ、早さやデザインを競うユニークなレース。31日まで参加者を募っており、運営委員長の笹井完一さんは「家族や友人でぜひ参加し、夏の思い出をつくって」と呼び掛けている。
このレースは1990年、ヨットや海洋スポーツの愛好者団体などで組織する「函館ボート天国実行協議会」が海を楽しむ催しとして考案した。2回目の91年には70チームが参加するほどの盛り上がりをみせたが、資金難や運営者の負担増などを理由に92年の第3回で幕を閉じた。
今回、金森商船の社員が自宅のホームビデオで当時の様子を見つけたのを機に、関係者でイベント再開を検討。金森赤レンガ倉庫のリニューアルや函館開港150周年の節目と重なる今年、「家族連れで楽しめる場所を提供したい」と開催を決めた。函館酪農公社や市観光コンベンション協会など市内の9企業・団体で実行委員会を組織し、準備を進めてきた。委員長は渡辺兼一金森商船社長。
個人、団体自由で、参加無料。ボートの素材は原則牛乳の紙パックだが、構造上の強化のため底面に厚さ5.5ミリ以下のベニヤ板を使用できる。乗員1人当たりの使用量は0.81平方メートル以内。乗員数は自由(小学4年生以上)。参加者には主催者から紙パック120個を用意する。現在9チームが申し込んでおり、中学生の団体もいるという。
レース会場はBAYはこだて1号館と2号館の間にある運河。船着き場からスタートし、七財橋の手前で折り返す100―150メートルの予定だ。
17年前のレース開催に中心的に携わっていた同協議会副会長の長谷川克也さん(71)菔七飯町在住菔は「イベントの復活はうれしい。心から応援したい」と喜ぶ。金森商船企画開発課の笹井さんは「浮いているボートは見た目のインパクトが面白い。できれば毎年続けたい」と話している。
問い合わせ、申し込みは実行委(金森商船内)TEL0138-23-0350。
提供 - 函館新聞社
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