港まつり、開港メーン事業…総選挙と重なる?
秒読みとなった衆院解散・総選挙の日程を、夏のイベント関係者も注視している。江差町の姥神大神宮渡御祭(8月9― 11日)のほか、函館市では港まつり(同1―5日)に加え、今年は開港150周年記念メーンイベント(同8―16日)がある。投開票日が8月上旬となれば、祭典と選挙の同時執行となり、イベントへの影響を懸念する声もある。
港まつりは、開港記念150周年記念事業として実施。2、3日のパレード「ワッショイはこだて」では、開港4都市(新潟、横浜、神戸、長崎)と青森市の代表を招待し、新潟下駄踊り、横浜中華獅子舞、青森ねぶたなどの郷土芸能を披露してもらい、祭りに花を添える。
市観光コンベンション部の鈴木敏博部長は「山車やみこしの製作など準備を進めており、市職員も1000人規模でパレードに参加する」という。しかし、仮に2日投票となれば「投票管理者と従事者に1000人、開票に400人の延べ1400人の市職員が必要」(市選管事務局)となる。
パレード参加のほか、各地域でイベントを開催する町会はどうか。市町会連合会の敦賀敬之会長は「町会関係への影響はあまりないと思う。期日前投票や当日でも早めの投票をすればいいが、投開票業務で大人数が必要な市職員はパレードに参加できないのではないか」と心配する。
鈴木部長も「開港各都市の代表を招くため、盛大に開催し150周年を祝いたい。一方で国政選挙も大事。仮に同時執行となっても祭りの日程は変えられないだろうし、職員のパレード参加は大変厳しい」と語る。1週間遅れて8日か9日の投票になっても、開港150周年記念のメーンイベントとぶつかる。
道内最古の歴史を誇る姥神大神宮渡御祭がある江差町でも同様で、関係者からは「祭礼を中心に1年が回っている町内では選挙どころではないという雰囲気になるのではないか」との声が漏れ、投票率にも影響するという見方もある。
提供 - 函館新聞社
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