道教育方針 桧山北高1間口減に反発…今金町「説明なく唐突」
【江差】桧山学区を対象とする2009年度2回目の公立高校配置計画地域別検討協議会が7日、桧山支庁で開かれた。道教委が本年度の入試で2次募集後に定員割れを生じた道立桧山北高校(せたな町)を1間口減の2間口とし、来年度の入試から募集定員を削減する方針を示したことに、今金町の関係者から「地域に具体的な説明が無いのに唐突」と反発の声が聞かれた。
道内初の総合学科に転換した同高は本年度、3間口(120人)を定員としたが、生徒数は大きく割り込み、2次募集後にも44人の欠員を生じた。道教委は基準に従い、来年度以降は1間口減の2間口で入試を行う方針を示した。本年度に39人が入学した今金町は、道教委が4月に開いた検討協議会で間口削減について具体的な説明が無かったことを指摘。「教育的配慮に欠けている」(外崎秀人町長)。
桧山北部には瀬棚商業高(1間口)もあるが、今金町の中島光弘教育長は「総合学科と商業科では生徒の目標や将来の進路希望が大きく変わる」と批判。今金中の大村徳則校長は「来年度は町内の中卒者が増えるのに」と苦境を訴えた。
道教委新しい高校づくり推進室の小野寺一郎主幹は「せたな町の動向を含めて檜山北部では3間口で対応できると判断した。意見を持ち帰り検討する」と答えた。さらに、13―16年度の4年間では1―2間口の削減が必要とし「地域で協議の場を設けて高校の在り方を検討していきたい」と述べた。
提供 - 函館新聞社
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