七夕祭り、市内各所で催し
函館市内では7日、七夕祭りが行われた。色鮮やかな吹き流しや短冊など、みやびな飾り付けが並んだ家や町会館前では、かわいい浴衣姿の子どもたちが大勢集まり、菓子をもらうなどしてにぎわいを見せていた。
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10年ぶりに本格的な七夕祭りを行った元町町会(上野伊和夫会長)では、女性部の役員らが約1週間掛けて飾り付けを用意。同日朝、会館前に設置した。
午後5時を過ぎると、親に手を引かれた子どもたちがぞくぞくと姿を見せ始め、「ろうそく一本ちょうだいな―」と元気良く歌い、菓子を受け取った。子どもたちのはじけた笑顔に町会員も「かわいいね」「また来るんだよ」とにっこり。
上野会長(75)は「町内の児童は年々減っているが、こうして子どもたちの喜ぶ姿を見ると、やって良かったと思う。来年も実施したい」と笑顔で話していた。
函館青柳小1年の佐藤陸君(6)、穂ちゃん(4)きょうだいは「お菓子をもらってすごいうれしい」と元気に話していた。
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函館市弁天町の大黒通りでは、毎年恒例の「七夕まつり」が開かれた。イベント会場の大黒ひろばでは子どもたちが短冊に願い事を書いてササに飾り、親子で太鼓演奏や絵本のスライド上映などを楽しんだ。
21回目を数える今年も実行委が子どもたちを集めて「竹に短冊七夕祭り…」と歌いながら通りを練り歩く七夕行列で幕開け。会場では七夕の「七つ飾り」の由来を説明したほか、地域の学童保育所「ちびっこクラブ」の児童が太鼓を演奏した。
また、船見町の実行寺の史実に基づいた絵本の上映、函館水産高校の生徒による宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」の朗読も行われ、最後は男性音楽ユニット「りぼん」、ムックリ横内さんのライブで締めくくった。
会場に用意されたササには、「足が速くなりますように」「サッカー選手になりたい」などの願い事が書かれた短冊がずらり。父親と参加した市内の高島貴之ちゃん(4)は「お菓子いっぱいもらった。パパと一緒に食べる」と笑顔で話していた。
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元町白百合幼稚園(須田光子園長)の園児約30人は、七夕に合わせて実施された「ロウソク出しても振り込まない」作戦に参加し、ろうそくや菓子をもらった家庭などに振り込め詐欺防止などの啓発うちわを手渡した。
函館西署の振り込め詐欺被害防止ネットワークの一環で初めて行われた。子どもたちはゆかたなどを着て保護者と一緒に市内弥生町を中心に回り、大きな声で「竹に短冊…」から始まる歌を合唱。菓子をもらうと満面の笑顔だった。そのお礼として「気をつけてね」と言いながら「振り込め詐欺撲滅宣言」や「みんなで守ろう子どもたち」などと書かれた3色のうちわをプレゼントしていた。
提供 - 函館新聞社
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