函館で初 新型インフル感染

 函館市内で6日、新型インフルエンザに感染した患者が確認された。国際交流で市内に滞在していたインドネシア人女子高校生(16)で、道立衛生研究所(札幌)の遺伝子検査(PCR検査)で判明。同行した28人中2人の男子高校生にも感染を疑う症状が出ており、市立函館保健所は集団感染の可能性があると判断し、男子生徒に対しても遺伝子検査を行う。道内で確認された新型インフル患者は33人目。道南では初めて。

 確認を受け同日、同保健所の山田隆良所長らが市役所で会見した。同保健所によると、女子生徒は「21世紀東アジア青少年大交流計画」(日本国際協力センター主催)に参加のため100人規模で来日。4グループ中1グループ(生徒23人、通訳など同行者6人)に所属し、2日に航空機で新千歳空港に到着。2、3日は洞爺湖周辺に宿泊し、4日にバスで来函した。

 一行はこの日午前に五稜郭タワーを訪問。生徒は函館・北斗市、七飯町のホームステイ先12カ所に2人ずつ受け入れられ、女子生徒は受け入れ家庭の家族(2人)と外出している。発症は5日夕方ごろで、39・2度の発熱があった。女子生徒は同日、発熱相談センターを通して市内の感染症指定医療機関を受診し入院。6日午後には症状は落ち着いたという。

 男子生徒2人は5日に市内ホテルで開かれた歓迎セレモニーに出席。その後症状を訴えたため指定医療機関を受診し入院した。

 同保健所は、発症した生徒の受け入れ家庭やグループ内の濃厚接触者に対し、必要以上の外出自粛を求めるとともに、毎日の検温など健康調査を実施中。これに伴い、6日に函館白百合学園高校で予定していた交流や、市役所への表敬訪問が中止された。

 山田所長は、発症者が主に通訳を通してやりとりしていたことを挙げ、「感染が今後拡大してもグループ内でとどまる可能性が高い」として、一般市民への感染拡大の可能性は低いとみている。

update 2009/7/7 23:37
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです