函館観光の将来像探る 観光フォーラム

 地域観光の在り方について考える「観光フォーラムinはこだて」が6日、函館市内の花びしホテルで開かれた。観光庁長官の本保芳明さん(小樽出身)が「国際観光大国を目指して」と題して基調講演したほか、官民の有識者がパネル討論し、函館観光の将来像を探った。

 市や函館商工会議所、函館青年会議所(JC)などの主催。地域の課題やまちづくりを話し合う「地域振興フォーラム」の一環で、道南の自治体や観光業界の関係者ら約500人が耳を傾けた。

 本保さんは苦境に立つ地域観光の展望について「人口減や高齢化で国内観光は大きな転換点にある。国際観光へと軸足は移り、ライフスタイルを重視した『質』が求められている」とし、道内観光については「もてなしの心とあこがれの地域づくりで『住んでよし、訪れてよし』の地域にどうしていくかが問題」と、地域のブランド化を呼び掛けた。

 パネル討論では本保さんのほか、西尾正範函館市長や、北海道観光振興機構会長の坂本眞一さんら4人が登壇。道新幹線開業を6年後に控え、坂本さんは「経済的なメリットを道外資本に食い荒らされる可能性もあり、今から対策を練らなければ」と発破を掛けた。西尾市長は「道南の他市町とも連携を図り、市民と一体となって道南観光圏を実現したい」と語った。フォーラムでは函館JCの担当者が道南の広域観光について「自然」「温泉」「食」をキーワードに挙げ、新道南百景の選定や湯巡りなどの周遊型観光、グルメフェスタの開催を提言した。

update 2009/7/7 23:35
提供 - 函館新聞社


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