観光客数1000万人割り込む 調査以来最低に
渡島支庁はこのほど、2008年度の管内観光客の入り込み客数と訪日外国人宿泊者数を発表した。観光客数は973万5800人で、07年度の1052万200人を78万4400人下回り、対前年比7・5%の減少。1997年の調査開始以来初めて1000万人を割り込んだ。燃料高騰や経済状況悪化など複数の要因が直撃したとみられる。一方、外国人の宿泊者数も燃料サーチャージの高騰や円高などの影響で5年ぶりに減少となった。
観光客の入り込みを月別に見ると、4月がサクラの開花時期が早まった影響から対前年比8・4%増の70万2700人となっているが、5月から翌年3月まではいずれも対前年比4・6―14・1%の減少。特に高速フェリーが全面休止となった11月以降は経済状況の悪化も重なり減少幅の大きさが目立つ。
観光客の構成比は、道外客が477万2400人(同8・3%減)で全体の49・0%、道内客が496万3400人(同6・6%増)で51・0%とほぼ同数。日帰り客数は645万9700人(同8・4%減)で全体の66・3%、宿泊客数は327万6100人(同5・5減)の全体の33・7%となっている。
市町別にみると、函館市が25万6200人減、七飯町が25万1900人減、北斗市が13万2700人減と3市町で管内全体の減少数の約79%を占めている。
訪日外国人の宿泊者数は6万2625人で、調査開始以来最高だった前年度の7万8315人から20・0%減と、5年ぶりの減少となった。国別宿泊者数では台湾が2万2740人とトップだが、対前年度比34・6%減と約3分の2に落ち込んだ。2位は韓国の1万2109人で同17・0%減。以下、3位の香港が5650人で同36・7%減。4位のシンガポールは4505人で29・3%増。5位のアメリカが3316人で同29・3%増。6位の中国は3228人で同9・5%減。このほか、マレーシアが前年比約3・6倍の1212人、タイが同2・0倍の683人と増加が目立っている。
提供 - 函館新聞社
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