谷杉さんの移動写真館完成…軽乗用車購入し「写楽號」 どさんこフェスタに出店
函館市美原3で写真館を経営する谷杉アキラさん(41)が、このほど乗用車に撮影機材を積んだ移動写真館「写楽號」(しゃらくごう)を完成させ、5日に緑の島で開かれる「どさんこフェスタ」に出店することになった。函館開港150周年と、経営する写真館の創立70周年に合わせて計画したもので、谷杉さんは「写真の楽しさと価値を多くの人に伝えたい」と意気込んでいる。
移動写真館を思いついたきっかけは、学生時代、老夫婦が乗用車で旅をしながら各地の人と交流するテレビドラマを見たこと。「いつか自分も写真機を車に積み込んで、写真館のない地域に出向いて撮影したい」という夢を持つようになった。今年に入り、移動のための軽乗用車を購入するなど具体的な準備を進め、同フェスタでのお披露目に照準を合わせてきた。
谷杉さんの店のルーツは、開港当時の函館に写真技術を伝えた田本研造が経営する写真館の支店を、初代店主で祖父の正さんが1939年(昭和14)に引き継いだことにさかのぼる。3代目の谷杉さんも「移動写真館で、函館を写真の街としてさらにアピールしたい」と話す。
写真は、日ごろ店で撮影するスタイルから一変させた。“箱館ハイカラ写真”と銘打ち、独特の技法でレトロ感あふれる風合いに仕上げたものを1ポーズ1500円で提供。はがき大のサイズで、約15分で仕上がる。また、函館のいにしえの風景を集めたポストカードの販売も行う。
移動スタジオだけに、訪れた場所の街並みや風土も生かしながら撮影する考え。谷杉さんは「可能な限りあちこちに出向き、写真の楽しさと古里の良さを伝えたい」と思いを募らせる。問い合わせはトキタビTEL090・1386・4840。
提供 - 函館新聞社
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