中華会館の公開始まる
函館開港150周年を記念し、函館中華会館(函館市大町1)の特別公開が1日から始まった。華僑文化を伝えるとともに日中友好を象徴する建物を節目の年に見てもらおうと、8月24日までの期間限定で開館する。
四川大地震被害者への義援金を集める目的で、4年ぶりに一般公開した昨年に続き、今年も人目に触れることになった。管理する社団法人函館中華会館の陳上梅理事長は「開港後、真っ先に交易した中国と函館は密接な関係がある。平和を願い、隣国・日本とともに栄えたいと友好を願った先人の思いを伝えたい」と話す。
同館は1910(明治43)年、函館在住の華僑の出資で中国から技術者を呼び寄せて建設された国内に唯一現存する清朝末期の建物。くぎを1本も使わない純中国式れんが造りで、館内は金ぱくや漆で装飾が施され、正面には中国最強の神として華僑が厚く信仰する三国志の英雄「関羽」をまつる関帝壇がある。
埼玉県から友人と観光で訪れた主婦(60)は「初めて館内に入ったが、天井や柱、調度品などの色彩が美しい。こういう古い建物がそのまま残っていることに感心した」と見入っていた。
開館時間は午前11時半から午後4時半まで。入館料は大人600円、高校生350円、小中学生200円。問い合わせは同館TEL0138・22・5660。
提供 - 函館新聞社
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