プレミアム商品券発売 初日に8割完売
函館商工会議所が発行するプレミアム(割り増し)付き商品券が30日、同会議所や百貨店、大型スーパーなど市内12カ所で一斉に発売された。各販売所では午前10時の販売開始前から長い列ができ、初日だけで用意した計3万セットの約8割がさばける上々の滑り出しとなった。
商品券は函館開港150周年記念に合わせ、15%のプレミアムが付き、1枚500円の23枚つづり(額面1万1500円)が1セットで1万円。この日から9月30日までの間、市内のスーパーやコンビニ、クリーニング店やガソリンスタンドなど800店以上で使える。
テーオーデパート(梁川町)では午前9時半から詰め掛けた市民に整理券を配り、開店時には約500人の行列ができた。棒二森屋(若松町)では午前10時の開店時間を10分早めて来店客を店内に誘導したが、ピーク時には特設売場の新館7階催事場から階段伝いに5階まで及ぶ700人以上が押し寄せた。
この日は計12カ所の販売所のうち9カ所で完売。同会議所は「目立った混乱はなく、購入者の9割近くが上限の一人3セットを購入していた。あいにくの天気だったが、出足としては悪くない」と話す。1日からは丸井今井函館店、棒二森屋、テーオーデパートで残り若干数を販売し、6日以降も売れ残れば同会議所で取り扱う。
子連れで4セットを購入した豊川町の主婦平尾智美さん(32)は「普段よく行くドラッグストアで使えないのが残念。小出しにして今まで行ったことがない店で食事したい」と話し、日吉町の主婦(69)は「15%の割り増しは家計には大助かり。せめて年内まで利用できれば使い勝手がいいのに」と利用期間の短さを指摘していた。
市内では商品券を利用すると、さらに10%割り引いたり、均一価格セールを行ったりと参加店も顧客の囲い込みに懸命だ。有効期間中には中元や夏物クリアランス、夏のボーナスなどの商戦も控え、「今後1カ月が勝負。特に高額商品の購買動機につながるかどうかが鍵」(百貨店関係者)との声も聞かれた。
提供 - 函館新聞社
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