800字の会が文芸誌「樹下」を発行
函館を中心にした女性文芸グループ「800字の会」がこのほど、文芸誌「樹下」第3号を発行した。メンバー9人が日常の出来事やさまざまな思い出などを端正な文章で描いた作品が掲載されている。
800字の会は函館出身の作家、故木下順一さんが主宰した「景の会」が前身。2006年4月から活動を始め、その場で決めた課題に沿って作品を書く月2回の集まりと月1回の合評会を続け、文章力の研さんに励んでいる。「樹下」は1年間の活動の集大成として年1回制作。活動で書きためた文章を再構成したり、書き直したりした作品を出している。
妻を介護する近所の男性との触れ合いを短歌を織り込みながら描いた「道行(みちゆき)」を書いた函館市の木村尚子さんは「文章を書くと自分が気付かないことに気付かされる。この会は刺激的で最も居心地が良い場所」と話す。
急性骨髄性白血病で従兄弟の二女が急死した出来事を振り返り、二女の思い出をつづった「微笑みを残して」を出した木佐木英子さんは「一週間に一度集中し、緊張することは体に良い。仲間と話すのも楽しみな時間」と語る。
200部作製し、市内の栄文堂などでも取り扱っている。A5判80ページ、500円。
提供 - 函館新聞社
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