函館港からクレーンが消えた日
30年以上、函館港にそびえていたランドマークが消えた。周辺は「港風情漂う風景」が「哀愁漂う風景」となったようだ。
旧函館ドック跡地(函館市弁天町)や隣接する市有地でで行われていた、函館どつく函館造船所の大型クレーン(ゴライアスクレーン)2基目(1号機)の撤去・解体作業は27日に始まり、28日午後、脚部の切断を終え、けた部が地上に降ろされ終了した。
晴れた日のクレーンは、赤と白の姿が青空とコントラストを描き、夕方になれば函館港にシルエットを映し出していた。奇しくも28日はオレンジ色の夕陽が輝いたが、ただ港を寂しい情景に包むだけとなった。
29日に市内港町2の港町ふ頭で釣りをしていた北斗市七重浜の70代男性は「函館山を見るのに違和感があった。北洋漁業、青函連絡船、クレーンと活気ある時代が走馬灯のように蘇った」と海を見つめていた。
update 2009/6/30 11:26
提供 - 函館新聞社
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