凍結中の国道事業、鹿部道路も建設再開へ
道開発局事業審議委員会(委員長・加賀屋誠一北大大学院教授)は26日、札幌市内で会合を開き、費用対効果が基準を下回るとして建設が凍結されている道内の国道3路線について、「事業再開が妥当」との判断を下した。これを受け、道南地域の国道278号鹿部道路(鹿部町大岩―同本町間約7・7キロ)と国道230号国縫道路(長万部町国縫―今金町花石間約14・9キロ)も、近く工事が再開される見通しとなった。
国交省は3月、将来の交通需要推計と事業評価手法の見直しの結果、直轄国道など全国617事業のうち、走行時間短縮などの整備効果を整備費用で割った費用便益比(B/C)が「1」を下回った全国18事業の執行を見合わせることを発表。この時点では鹿部道路と国縫道路のB/Cはそれぞれ0・99と0・96だった。
この日の委員会では、道開発局が凍結路線のさらなるコスト縮減を提示。これにより鹿部道路で約2億円、国縫道路で約2億2000万円の事業費が削減となり、B/Cもそれぞれ「1・05」、「1・07」と改善された。
鹿部道路を抱える鹿部町の川村茂町長は「事業再開に向けて各機関に精力的に働きかけてきたことが形になってほっとしている。鹿部道路については駒ケ岳噴火時の避難ルートや水産物の輸送ルートなどの役割も備えた重要路線であることをアピールして、1日も早い開通につなげたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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