29日から卸売市場内「魚いち亭」、ツチクジラで竜田揚げ定食
函館市水産物地方卸売市場(同市豊川町)内の食堂「魚いち亭」で29日から7月10日まで、道南近海で捕獲されたツチクジラを使った「くじら竜田揚げ定食」を販売する。鯨食の普及に取り組む「函館くじら普及協議会」(藤原厚会長)の全面協力で実現し、同協議会は「赤字覚悟の大放出。一般の市民もぜひ味わって」と呼びかけている。
鯨食文化の復権を目指し、クジラ肉のおいしさを広く知ってもらおうと、同協議会が初めて企画。今年は5月25日に道南の日本海沖で漁が解禁され、23日に捕獲枠10頭の水揚げを終えたツチクジラの赤肉を同協議会が数十キロ分提供し、ご飯、みそ汁、お新香付きで480円の低価格に抑えた。
竜田揚げには1人前120グラムのクジラ肉を使用。しょうゆやみりん、すり下ろした玉ネギなどに1時間ほど漬け込んだ赤肉を高温の油で揚げ、臭みのない味わいに仕上げた。同協議会は「クジラになじみの薄い若い世代にも、昔よく食べた懐かしい世代にも、函館に根付いた食文化をあらためて知ってほしい」と話している。
魚いち亭は同市場の2階にあり、一般客も入り口で警備員に食堂の利用を伝えれば出入りは自由。営業時間は午前7時―午後2時。日曜の7月5日と市場休場日の同8日は休み。問い合わせは同協議会(函館水産物商業協同組合内)TEL0138・22・5804。
提供 - 函館新聞社
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