谷地頭温泉売却で水道局長 「協議し総合的に判断」…函館市議会

 函館市の中林重雄水道局長は25日、売却の方針を固めている市営の谷地頭温泉の取り扱いについて「市議会経済建設常任委員会の報告を踏まえ、関係部局と十分協議して総合的に判断したい」と述べた。

 25日の市議会一般質問で、紺谷克孝氏(共産党)の質問に答えた。

 温泉資源の保護や適正利用のあり方を検討した「函館市温泉資源懇話会」が5月下旬、「温泉資源の適正利用と保護に関する提言」を西尾正範市長に提出。谷地頭温泉について「長期的な視野に立った温泉保護の施策が必要で、これに責任を持てる機関は函館市をおいて他にはない。経営は今後も公営であることが望ましい」と位置付けた。一方で市議会経済建設委は2月、売却にあたっては慎重な選定方法を取ることなどを条件に了承している。

 中林局長は「公営が望ましいとされたことは承知しているが、常任委での議論もあるため複雑な思いで受け止める」としたうえで、協議する意思があることを伝えた。

 これに対し紺谷氏は「懇話会が進行している最中に(温泉についての)計画を作ることは問題。提言に沿った形で検討してほしい」と強く求めた。

 このほか阿部善一氏(民主・市民ネット)、松宮健治氏(公明党)、三遊亭洋楽氏(無所属)竹花郁子氏(同)が質問した。

 国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用した、一般会計など4会計の補正予算案、総額16億円分を提案し、審議を各常任委に付託した。各常任委を26日に行い、7月2日に再開する本会議で採決する。

update 2009/6/28 10:38
提供 - 函館新聞社


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