国保料08年度収納率81%
函館市の2008年度の国民保険料(国保料)収納率は前年度よりも約5%ほど下回る81%前後になる見通しだ。24日の第2回市議会定例会で黒島宇吉郎氏の質問に須田正晴市民部長が答弁した。
市国保事業特別会計の当初予算では、毎年度の収納率の見込みを国の定めた基準の92%で計上している。毎年度の決算では85%前後で推移し、07年度は86・7%だった。92%に満たない場合、いわゆる”ペナルティー”が課せられ、国が支給する調整交付金の減額につながる。
収納率が悪化した理由について、須田部長は「08年度に後期高齢者医療制度がスタートし、比較的収納率が高かった75歳以上の被保険者が同制度に移行したこと、市民生活の経済状況が悪化したこなど」としている。
黒島氏は「予算と決算時の収納率に大きなかい離がある。実際の収納率で見込んで予算化し、保険料の上昇分を一般会計で繰り入れしてはどうか」と提起。
同部によると、実際の収納率で予算化した場合、約7億4000万円の歳入不足が生じるとしており、須田部長は「単純に不足分を一般会計で補うという話しにはならない。収納率の向上と医療給付費を抑えながら国に対しても財政支援を求めていきたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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