空き家で砲弾見つかる

 23日午前8時45分ごろ、函館市若松町38の空き家を所有する同市内の男性会社員(56)が「天井裏から砲弾のようなものが見つかった」と函館西署に届け出た。同署では午前9時15分から午後4時ごろまで、付近の半径約100メートルの住民約100人を小学校などに避難させた。砲弾様のものは、同署が陸上自衛隊第11旅団(札幌)に処理を依頼し、同日午後3時40分ごろ回収を完了した。

 同署によると、この砲弾は22日午前に家屋を解体していた作業員が2階の屋根裏で発見したという。陸上自衛隊函館駐屯地によると、回収された砲弾は長さ約35センチ、直径約10センチで信管がついていた。同旅団の処理隊員は23日午後3時半ごろ現場に到着し、10分ほどで回収を終えた。砲弾は振動を与えないように特殊なケースに入れられ、陸路で真駒内駐屯地へ運んだ後に処理するという。

 現場周辺は、警察の規制線が張られ、消防車が延べ28台出動するなど、一時、物々しい雰囲気となった。避難場所の市総合福祉センターには、同日午前10時ごろから近隣住民が集まり始めた。近くの主婦(57)は「パトカーの避難指示に従って来たが、仕事をしている家族と連絡が取れないので心配」と話していた。同日午後4時前に、避難指示が解除されたことが伝えられると、住民らは一様に疲れた表情で家路についた。

update 2009/6/28 10:36
提供 - 函館新聞社


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