スギ花粉飛散、過去最高
渡島保健所(函館市美原4)は函館地区の今年のシラカバ花粉の飛散が今月2日に終了したと発表した。総飛散量は昨年の約4分の1と大幅に減少。一方、5月1日に飛散が終了しているスギ花粉の総飛散量は、調査開始以来過去最高を記録した。
同保健所では2001年からスギやシラカバなどの花粉飛散調査を実施。花粉捕集器にスライドガラスを24時間設置し1平方センチ当たりの花粉の数をチェックしている。2日以上連続して1平方センチ当たり1個以上が観測された最初の日が飛散開始日になり、飛散数0の日が連続して3日間続いた最初の日の前日が飛散終了日とされる。
道内では道南のみで観測されるスギ花粉の今年の飛散開始日は3月17日(昨年は同23日)。飛散最終日は5月1日(同日)。総飛散量は1272・8個で、過去最高だった昨年の959・8個を上回った。
一方、シラカバ花粉は4月下旬に雨や雪などの悪天候で気温の低い日が続いたため、例年は4月中旬から下旬となる飛散開始日が5月5日(同4月19日)と遅れた。この影響もあり総飛散量は159・5個と、過去最高だった昨年の624・1個を大きく下回った。
同保健所では「今年の花粉飛散状況調査は終了したが、今後もイネ科やヨモギなどが花粉症を起こす可能性があるので、マスクなどによる予防が必要。特に雨の日の翌日で気温が高くなる場合は注意してほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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